デジタルデザインやグラフィックスに触れる際に遭遇する「ベクタデータ」と「ラスタデータ」、これらは異なる性質を持つ二つの主要なデータ形式です。
今回はその中でもベクタデータに焦点を当て、どのような特徴があるのか、またラスタデータとの違いについて解説していきます。
ベクタデータとは?
ベクタデータは、点や線、面などの数学的な式や座標に基づいてグラフィックを表現するデータ形式です。
簡単に言えば、数学的な数値や指示によって画像が描かれます。
これにより、画像を拡大しても画質が劣化せず、非常に柔軟に編集できるという特徴があります。
ベクタデータの特徴
拡大縮小に強い
ベクタデータは数学的な式に基づいているため、画像を拡大してもクオリティが損なわれません。
これは、印刷物やロゴ、アイコンなど、サイズが異なる用途に利用する際に非常に有利です。
編集が容易
点や線、曲線などの数学的な要素で構成されているため、編集が非常に容易です。
色の変更や形の調整が素早く行え、デザインの柔軟性が向上します
ベクタデータとラスタデータの違い
ベクタデータ
ラスタデータ
描画方法
数学的な式によって描かれるため、拡大縮小してもクオリティが損なわれない。
画素(ピクセル)の集合で表現され、拡大すると画質が低下する。
ファイルサイズ
通常、ファイルサイズが小さく、保存・転送が効率的。
画像が大きくなるにつれてファイルサイズも増加する。
編集のしやすさ
点や線、曲線などが数学的に表現されており、細かな編集が容易。
画素単位で編集されるため、一度定義された画像を編集するのは難しい。
まとめ
ベクタデータは、拡大縮小に強く、編集がしやすいといった特徴を持つデータ形式です。
デザイナーやイラストレーターなどがクオリティを損なうことなく柔軟に作業するために利用されます。
一方で、ラスタデータは写真やディテールの重要な場面で活躍し、その特性によって異なる用途で使い分けられることと理解されると良いでしょう。
デジタルデザインの世界において、ベクタデータとラスタデータの使い分けが重要なポイントとなります。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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